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評価:
横山 光輝
秋田書店
¥ 560
(2010-07-20)
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バビル2世だなんて....
本巻のニュースリリースをみたときの第一印象は....「まさか!」そして「懐かしい」
しかし実際に本作を手にとってみたら(結構苦労したりする...本屋で1冊しかなかった!売れてるのか?)
とんでもない
復活どころじゃなかったよ!
■オリジナルから引き継がれるヒーロー属性俺が小学生のころかな?バビル2世のアニメが放映されていたのは。
横山版というかアニメ版のバビル2世は
どこか他ヒーローとは違う特異な雰囲気をもっていたと子供ながらに感じていた。
それは主人公のバビル2世と呼ばれる少年のみならず、3つのしもべ:「ポセイドン」「ロプロス」「ロデム」の不死身性、
いや、不死身といっても「しもべたち」はなんとも「痛そうに」傷ついていったりするのだが
バビル2世は全く「苦しがることもなく」復活するさま...
そんなクールな「神」性が感じられてたのだけども...
新・バビル2世はさらに不死身になっています。なんたって頭半分吹き飛ばされても2秒で再生するんだから!
顔色一つ変えずに...
まぁここまでならばオリジナルの属性をそのまま引き継いでるっていえばそうなので....(ただし表現方法はより激しくグロくなってますがw)
■ザ・リターナーにみる時代背景とか科学技術の進歩とか
物語設定はオリジナルの焼き直しではなく40年後が舞台となってるのだけども
これは必然的にこうせざるを得なかったのではないでしょうか。
そう、リアリティを持たせるために...
敵は「アメリカ」
... なぜ?って思うのだけども答えはまだ示されてません。
戦闘シーンにおいての敵、本来だと「大軍団」であったり「戦闘機群」だったり「大艦隊」だったりを相手に立ち回ったりするのかと思えば、
しかし
描かれる戦闘は極めて局地的で少数の敵だったりします。
例えばポセイドンと合いまみえるのは1隻のイージス艦であるし(かつ最終的には敗北?)
バビル2世とロデムは数機のアパッチ戦闘ヘリであったり
ポセイドンと対するイージス艦の戦闘はちょっと勉強になるぐらい(笑)
戦術が...ハープーンミサイルによる遠距離攻撃(ハープーンって着弾前ホップするのね!w)→艦載機におけるアスロック攻撃→近接魚雷攻撃→近接CIWS→艦砲射撃(当たるの?でも直撃ダメおし!)
ちょっとこの冒頭は楽しかった。
まぁ
つまりは例え通常兵力において(ただし本作には敵側はサイキック部隊という架空の設定はあるけども)
現代の高度な兵力は絶対的な戦力の差を主人公と敵に与えていないということです。
そして絶対的正義のはずの主人公であるはずが
「テロリスト」「アルカイダ」のレッテルを貼られ
それに対するバビル2世も新宿ビル群のなかで市民の犠牲を全く厭わない戦闘で
テロ攻撃を受けたがのごとく一般市民の死体を築いていくという
オリジナルのスーパーヒーロー像とは全くかけ離れたています。
ちょっとショックに近いものを感じたのだけども...
でも戦闘ヘリが街中で機関砲ぶっぱなせばそりゃこれぐらいの犠牲はでるってのはリアルだろうし
アパッチからバラバラと薬莢が落ちてくる表現があったけどすごくリアルだなって妙に納得してしまった。
■3つのしもべの現代化
現代に復活させるに当たりリアリティをもたせるために苦労したのではないかとおもうのは
「3つのしもべ」
オリジナルの巨大ロボットであるポセイドンとか怪鳥ロプロスとか...ロデムは機能があまりにも都合よすぎるし(笑)
そしてポセイドン、ロプロスのオリジナルの設定では外見デザインはどうしても陳腐になってしまうと思ったり...
ところが本作では...
ポセイドンは古代神もしくは古代文明の生体兵器、ロプロスも多分古代神的な位置づけとし
ロデムに関しては地球外生命体としてます。(ロデムに関しては同じだったんかな〜??)
デザインも痺れた!
ポセイドンは機械的な鎧の中になんか生物的なもの(巨大な人間?)
ロプロスも鳥というよりは基本は人型にアンバランスに巨大な羽を持つという
とても新しいフォルムだと思ったのは俺だけだろうか...
ロデムも黒豹とか男性の姿なのだけど...女性の形でもでてくることを期待(笑)
■所感ひとことでいえば...おもしろかった。
ただ
まだ序盤なところもあってストーリーも深く踏み込んでいないし
絵もポセイドン、ロプロスのディテールもはっきり描きこまれてない気もするし...ただ絵はきらいじゃないな。
まぁここまでリアリティを突き詰めるスタンスならば
今後の展開には十分期待できると思います。
あと「ヨミ」はいつでてくるのだろうか(笑)